2012年5月11日金曜日

感染する肥満


「肥満ウイルス感染説」
まずは肥満大国アメリカの肥満率の紹介があり、人口に対して56%にもなるということです。その肥満人口は驚くなかれなんと1億6千万人。日本の人口を遥かに上回るオデブチャンがのしのし歩いているようです。では日本はどうかというと人口の23%で、2470万人(15歳以上)がのしのし歩いているのだということです。つまり4人にひとりが肥満。

続けて肥満の原因は過食や運動不足、遺伝的要因だという当たり前の説明がありました。ここまでは何の問題もないのですが、「GI値の高い食品を食べているから太る」(低インスリンの逆ね)という以前の放送は完全に無視されちゃいました。

こういう一貫性のないところがこの番組のひ� �つの特徴でもあるのですが、逆にあるあるなら、もうええかげんにしとかんかいっていうぐらい屁理屈で塗り固めた過去映像をしゃあしゃあと放送してるところです。つまりどっちもどっち。

「アデノウイルス36型」
さてここからが本題。2000年8月にイギリスの国際医療ジャーナルに新たな仮説として「肥満ウイルス感染説」というのが発表されたそうです。そのウイルスの名前はアデノウイルス君36歳。私より一歳年下です。いや、そんな話じゃなくて。


歌詞は"私の不安を取り除くこと"に

そのアデノウイルスは喉の炎症(3型が主流)や結膜炎(8型)を引き起こすウイルスで飛沫感染(くしゃみなど)して人から人へと伝染し、そのウイルスは50種類あるのだそうです。そしてそれは水道、土の中などいたるところにあり、その中の36型がどうやら肥満に関係しそうというのが今回の趣旨。

それを証明するのに持ち出してきたのがマウス実験。なんでもアデノウイルス36に感染させたマウスとそうでないマウスに同じ量の飼料を与えて比較をしたところ、感染したマウスは22週間で体重が9%上昇し、しかも死亡率が67%も上昇したということです。更に肥満の状態で通常血中コレステロールや中性脂肪は高いはずなのに、この マウスは逆に少なくなったという結果でした。う〜ん謎だ。

しかしマウス実験は基礎実験でありそのまま人間に当てはまりませんが、コレステロールや中性脂肪が低いのに死亡率が上がったというのはマウス実験ならではでしょう。おそらく肥満が原因で死亡率が上がったのではなく、アデノウイルスそのもので死亡したと見るのが妥当なところ。ですので死亡率は逆に感染(と仮定した場合)してない肥満より低いと言えます。


"ニューヨーク" "減量"の隠れ家

そこはわかっていて放送しないのかわからなくて放送したのか、わかっていながらわからんふりをして放送したのかわからなくて放送したらわかってないふりに見えてしまったか、わかってなくて放送してやっぱりわかってなかったかもしくはわかっていながら放送してわかってない事をわざと演出してきたか、そのへんがわかっているのかわかってないのかがわからんですけど、わかっているならわかっているようにわかりやすく放送すればいいものを、わかっていながらわからんふりをするからわからなくなるわけでして、わかっていればわかっているなりにわかりやすくわかっていることを放送すればわかるってことがわからんのか!わけわからん

なぜそうなるのかは、通常脂肪細胞には感染しな� �アデノウイルスが脂肪細胞中で発見されたからで、中性脂肪を貯える白色脂肪細胞の数と脂肪の吸収スピードを上昇させるからだそうです。ここまでは仮説であり、よくわかりません。マウスじゃなく人間での検証がないとさっぱりだと思っていたら、アメリカで調査した事例が出てきました。

「アメリカでの調査」
アメリカでは人間での調査がされたそうで、アデノウイルス36型の抗体が人体で見つかれば感染している可能性があるとしていました。そして調べた内容は肥満者313人、正常者92人を対象に抗体検査を行ったというもの。なぜ正常者が少ないんだ?


NWの痛みの専門家

その調査の結果は肥満者の30%に抗体が見つかり、尚且つ中性脂肪もコレステロールも共に少なかったそうで、正常者には抗体が発見されなかったそうです。よって肥満にウイルスが関係しているのではないかということなんですが、ここで私は頭をかきむしりました。残りの70%に感染させれば太っていても血管系のダメージのリスクが減らせるではないか!

つまり肥満者が人口の半数以上であるアメリカなら、すでに肥満となった者にはアデノウイルス36型に強制的に感染させてしまった方が死亡率は少なくなるんでないの?いや、痩せていても血中脂質が高い人もいるんだから、いっそのこと多数決で全国民に感染させれば心臓病が多いアメリカは医療� �も削減できて得策ではないのか。

そうか!ということは全米にアデノウイルスを空中散布すればいいのだ。そうなりゃー全国民が肥満者になって我が物顔で闊歩し、しかし逆に心臓や脳の血管疾患で死亡するリスクが大幅に減るという誠におめでたい結果が待っているではないか!アデノウイルス万歳!(なんでやねん)

話がそれました。番組が言うように抗体が出来るという事はウイルスが進入した証拠だと言いたいのはわかります。しかし飛沫感染のように簡単に感染するならもっと多くの人に感染していてしかるべきですし、それに抗体が出来たということは「排除」が成功したということでもあり、アデノウイルスは免疫によって身体の中にないはずです。


なのにラットでの説明は脂肪細胞に感染しているということで、まあ仮説ということだからしょうがないかもしれませんが、それにしても精巧な免疫システムをもつ人間がどうしてアデノウイルスを排除できないのか。あまりに髪の毛をかきむしったため、私は丸坊主に変身してしまいました。

で、結局のところまだ研究段階だということです。なんだよ。つまりはまだ何も確証はないということなんですが、「将来ワクチンが出来たら肥満の予防やクスリでやせる(太った状態は戻せないだろ)ことも出来る日が来るかもしれない」だそうです。

ああ〜またかよ〜。どうしていつも最後の最後に人を煙にまくようなあやふやな結論の内容ばっかり放送するんだよ。これを見た視聴� �が病院に検査してくれって駆け込んだらどうする気?

ちょっとチミチミ

チミはどうしていつもそうなのかね



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